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脂肪吸引の歴史


美容外科手術として現在行なわれている脂肪吸引術は、一般的には閉鎖式脱脂術として、皮膚に小孔を開け、カニューラ(吸引管)を脂肪層に挿入し、陰圧(内部の圧力が外部より低い状態)をかけて脂肪組織を吸引していくものです。それ以前には、皮膚を切開し、皮膚と脂肪組織を切除する切開式除脂術が行なわれていました。1900年代に入りますと、切開式除脂術の皮膚切開部分も、さまざまな術式が報告されるようになってまいりました。腹部を横切開する方法、縦方向に皮膚を切開縫合する術式が報告されています。また、横切開と縦切開を組み合わせて行なう方法が発表されました。

これに対し、閉鎖式脱脂術は、
(1)curettage法:婦人科用のキュレット(細いスプーンのような形をしています)で、脂肪を掻き出す方法です。
(2)suction法:現在行なわれている、カニューラを挿入して、吸引ポンプを使用する方法です。
上記の二つの方法に大別されますが、この脂肪吸引の原理は今から約25年前から行なわれています。

1977年から始まったカニューラ吸引法が、現在の主流です。これは、小さな皮膚の切開口(約3〜5mm)から、広範な皮下脂肪を吸引除去する方法です。更に、血管、神経の損傷を避け、滑らかに更に出血量をおさえて広範に脂肪吸引を行なえるよう『Wet Method』という方法が開発されました。

歴史的に脂肪吸引は進歩を遂げ、1980年代に入り、取りムラを無くし皮膚表面の凹凸を極力減らすために、相対する複数の部位の切開部より吸引を行なう『Criss Cross法』が開発されました。

1990年代に入り、エピネフリン入り局所麻酔薬を薄めて、大量に術前に吸引部に散布する『Tumescent法』が発表されました。

1992年には、超音波を利用する『Ultrasonic Liposuction』を発表、吸引前に超音波により脂肪細胞を破壊することにより吸引効果を高めました。これが現在の体外式超音波法の基礎になっているわけです。

現在、当院で行なわれている脂肪吸引法は、これらの知見を基に、更に進化させた形で、最新機器を使用して行なっています。

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